【レトロゲーム秘宝館-別館-】「パリ・ダカール ラリー・スペシャル」
「パリ・ダカール ラリー・スペシャル 」CBS・ソニーグループ 1988年2月1日発売
「世界一過酷なモータースポーツ競技」といわれるパリ・ダカール・ラリーを題材にしたゲーム。としてファミコンに登場。しかしゲームの内容はレースという名前のついた何かであり、パリダカのレースゲームという単純なものを期待していいものではない。
ステージ1からいきなりアドベンチャーモードで、レースゲームをしようと意気込んだプレイヤーの出鼻をくじきにかかる。内容としてはスポンサーを探し、レースのための資金をゲットしたり、車を用意したりするのだが、ナビゲーターのランクが変わる以外どうやっても結果は同じになる、二種類の車はどちらを購入しても性能に差が無いなど、特に意味はない模様。
それが終わるとようやくレースが始まる。縦にスクロールするレースステージでゴールまで辿り着くのが目的なのだが、他車の数が多く、後方から自車を狙わんと運転してくる場合も多々ありかなり難しい。加えて道路脇からなぜかドラム缶が飛び出してきたりする。
ステージ2は何故か迷路のような道をライバル車に気をつけながら進んでいくステージ、そして次に控えるステージ3からはゲーム性がガラッと変わり、横スクロールのシューティングになっている。襲い掛かる障害物・動物に対し、車から発射される弾で対抗し、道がない場合は車から降りてスイッチを押しに行く等、当時のゲームとしては凝った作り。
その後のステージも水の中に車ごと入って魚を撃ったり、戦車・戦闘機・ヘリコプターと戦ったりしながら進むなど、まるでパリダカと名のついた戦場を駆け抜けるゲームと化していく。
スポンサーをきめたりパートナーを選んだりと、ステージ1では、レースにおける程々のリアルさを醸しておきながらも、実際のレースではパリダカらしいところがほとんど感じられない。製作者はレースゲームを作りたくなかったのか、そもそもパリダカを見たことあるのかさえ怪しい。
難易度も然ることながら、およそレースゲームとは思えない脱力感あふれる展開に、クソゲーの筆頭として認知されているが、当時としては意欲的(変な方向に)な作品で、BGMやグラフィックもなかなか評判が良い。努力と制作の方向を間違えたバカゲーとしてネタ的な愛され方をしている。
コメント
やっていてストレスが溜まる、というより唖然とさせられるゲーム。
難易度が高い分クリアした時の感動はそれなりです。
しかしパリダカという名前を使って作るゲームではないことは確かですねw
レビュー
ステージ6はもはや戦場!君は生き残ることができるか…?
オススメ度 | ★★★★★ |
メジャー度 | ★★★★★ |
難易度 | ★★★★★ |
セクシー度 | ★★★★★ |
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